メニエール病の診断はどのようにするのでしょう?
メニエール病は仏のお医者さんでメニエールという方が、提唱した病気です。
提唱されるまでは、めまいは脳卒中の疑うといわれていた頃に、めまいは内耳のトラブルで発生するということを提唱されました。
そこから、内耳からくるめまいの病状の一部がメニエール病と呼ばれいます。
さて、このメニエール病についてですが、診断はどのようにするのでしょうか?
メニエール病診断のための検査
この検査をすれば、確実に分かるというような検査方法があればいいのですが、
現在の時点では、この方法で確実に診断することが出来るというような検査の方法はないのが現状のようです。
したがって、メニエール病かどうかについては、過去から現在にいたるまでの病歴と病状をみて診断されます。
ただ、純音聴力検査は必須で行われるようです。(低音難聴の症状がおこるため)
診断基準
メニエール病の診断基準としては、ある学会によると、
①数分間から数時間に及ぶ回転性のめまいが繰り返しおこる。
②耳鳴りや難聴、耳閉塞間がめまいに伴って消長する。
③色々な検査で他のメニエール病と同じような症状(めまい・耳鳴り・難聴等)の原因となる病気を除外できる。
の3つのうち、すべてに合致していれば、メニエール病と診断し、①②のどちらかと③に合致する場合は疑いありとされるようです。
似たような症状の出る病気
メニエール病とにたような症状の起こる病気としては、
外リンパ瘻
良性発作性頭位めまい症
前庭神経炎
遅発性内リンパ水腫
突発性難聴
内耳梅毒
ハント症候群
内耳炎
真珠腫性中耳炎
脳腫瘍
自律神経失調症
聴神経腫瘍
椎骨脳底動脈循環不全症
頚性目まい
心因性目まい
貧血
低血圧症
高血圧症
低血糖症
甲状腺機能異常
過換気症候群
薬剤による目まい
脳血管神経障害
外傷による内耳障害
等々
があるようです。
ですから、上記のような病気なのか、メニエール病なのかを鑑別する必要があります。
いずれにしても、素人では診断がメニエール病であるかどうかを診断するのは難しいですし、危険です。
該当する症状があったり、「あれっ、おかしいな?」と感じることがあれば、耳鼻咽喉科や専門医を受診するようにしましょう。
そして、出来るだけ早期の段階から、治療をおこなっていくことが重要です。
もし、診断を受けても、「なんか違うな~」などと違和感を覚えることがあるのであれば、違う医療機関を受診してみるのも一つの方法ですね!